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​“香る”伝統工芸|水引ディフューザー

制作された方にお話を伺いました。
製作者 かねこ

制作者インタビュー

水引作家の金子さん

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「おうち時間」を快適に

かねこ結納品店|金子佳代さん・昌代さん
 コロナ禍で「おうち時間」が増えたことで、気分転換やリラックスを求めてアロマへの関心が高まる中、オシャレかつ実用的なインテリアとして人気を博しているのが、アロマオイルの香りを効果的に拡散させる「ディフューザー」です。近年、さまざまなタイプのものが登場していますが、なかでも注目したいのが「水引アロマディフューザー」ですね。
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職人の繊細な手仕事

 結納品やお祝いごとに欠かせない贈り物の飾りとして用いられる水引は、近年、女性を中心にハンドメイドに挑戦する人が増え、動画配信サイトには数多くの水引動画が投稿されるようになりました。
 古くから水引が盛んな金沢では従来、平面的なデザインだった水引を立体的に仕上げ、「加賀水引」として豪華絢爛な芸術品へと進化させています。
 当店、「かねこ結納品店」は造花店として戦前に創業し、水引を手掛けて50年以上を数え、伝統的な水引細工をベースにモダンで斬新なデザイン性をプラスし、ピアスやブローチなど普段使いできる水引アクセサリーを発信しています。
 そのような取り組みがご縁で、今回、水引アロマディフューザーを制作することとなりました。
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和と洋、どちらの空間にもマッチ

 今回の水引ディフューザーは職人が花と葉をモチーフにし、一つひとつ丁寧に結んだ水引です。
 花の部分に水をやるようにアロマオイルを数滴垂らすと、パーソナルな範囲で香りが広がるようになっています。
 色はゴールドとシルバー、黒とシルバーの2種類。
 水引の基本である「あわじ結び」が現代の生活に溶け込むように色やフォルムに工夫をし、洋風・和風どんなライフスタイルの空間に馴染むのが特長と思います。
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伝統工芸の手仕事を身近に

 リビングや寝室、玄関、トイレなどに飾って「香り」と「インテリア」の両方を楽しむことができるほか、火や電気、水を一切使わないので、安心かつ衛生的です。また、自立するように目に見えない部分まで繊細な職人技を施しましたので、伝統工芸の手仕事も感じていただけると思います。

 当店では今後も水引の伝統技術を大切に継承しつつ、アクセサリーやディフューザーのような日常的なシーンで使える水引を発信していきたいと考えています。

 結び方や色にまで意味を込め、贈る気持ちを表現してきた水引は人と人を結び、邪気を払うと言われ、大切な人へのギフトとして最適です。ゴールドで彩られたディフューザーは金運アップのアイテムとしても喜ばれるのではないでしょうか。
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かねこ結納品店
□創 業:1939年(創業83年)
□代 表:金子壽太郎
□住 所:石川県野々市市本町2-13-5
□https://yuinou-kin222.ocnk.net/
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制作者インタビュー

アロマ香房焚屋 代表 焚屋

製作者 焚屋
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香りで心も体も地域も“香”福に

アロマ香房焚屋|代表 三宅琢也(焚屋)
「香りで心も体も地域も“香”福に」。
 それが「アロマ香房焚屋」のコンセプトです。お香やアロマの香りを生活に取り入れ、心や体の健康に役立てることは世界の至るところで、古くから行われてきました。その一方、嗅覚は記憶と密接に結びついています。ある香りを嗅いだ時、記憶が蘇ることを「プルースト効果」と呼びます。作家マルセル・プルーストの代表作『失われた時を求めて』の中で、主人公が紅茶にマドレーヌを浸した時の香りで幼少時代の記憶を思い出す描写に由来しています。
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香りと地域資源のコラボに取り組む

 「アロマ香房焚屋」は2008年に創業後、観光客が多く訪れる金沢市長町せせらぎ通り商店街に2010年に移転したことから、香りと記憶の関係性を深く掘り下げ、観光客がその香りで金沢を思い出し、再訪してもらえるようなオリジナル商品の開発に取り組んできました。
 移転した年に発売した「香福袋 加賀友禅」は、石川県の伝統工芸である加賀友禅の小紋柄生地を使用したお守り形状の香り袋で、これを土産物としてより実用的にアレンジした「ぽち香」とともに金沢市が認定する「金沢ブランド優秀新製品」を受賞。そのバリエーションとして尾山神社や總持寺祖院などのお守りとして販売されるオリジナル商品も生まれています。
 さらに名刺入れや財布に入れる友禅和紙の薄型香り袋「せせらぎ香」、金沢の伝統工芸である水引細工のストラップに香りを添えた「金沢水引ストラップ」(金沢ブランド優秀新製品、石川ブランド優秀新製品受賞)など、香りと地域資源のコラボレーションに取り組んできました。
 この春には水引細工をディフューザーとして使って、デザイン性にも機能性にも優れた新商品「水引ディフューザー」も登場します。贈り物を華やかに彩ってきた伝統工芸の水引を現代の生活にも合うように考案された新規性に富んだ商品です。
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金沢らしい香りを付“香”価値に

 オリジナル商品の香りはいずれも「香司」と呼ばれる、お香を調合する専門家の資格を持った「アロマ香房焚屋」代表の三宅琢也が「金沢」をイメージして調合しています。
 今回の水引ストラップやデュフューザーは一つ一つが水引職人の手作りであり、まさに金沢ならではの香りを「付“香”価値」にした一品物です。
 このほか、店では「香司」の専門知識を生かしてお客様の好みや使用するシーン、気分や生活スタイルに応じてお香やアロマをアドバイスしています。
 オープン当初、客層は観光客が圧倒的でしたが、「仕事の疲れやストレスを癒したい」「生活の中で香りを楽しみたい」といった理由から地元客も増えてきました。
 「アロマ香房焚屋」では香りを通して、今後も金沢や石川県の伝統・文化を伝えていきたいと考えています。
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今回誕生した「水引香油」
香りのコンセプトは「伝統工芸品の水引・金沢らしさ」を表現し、ブレンドしてあります。金沢の歴史・モダンさを同時に表現してあります。

開発ストーリー

 香りをどうしたら自然に快適に生活に取り入れるだろうか。香りで地域が元気にならないだろうか。こんな思いから水引アロマディフューザーは生まれました。焚屋のコンセプト「香りで心も体も地域も香福に」を追い求める中で、かねこ結納品店様からお声がかかりました。水引の伝統工芸品の飾りとしての機能を香りとしての効果を掛け合わせてみては?との思いで作成しました。

 飾りとして見た目で癒され、そこで香りがした時に香りの持つ機能、記憶に結び付く効果で水引の印象が記憶に残り、幸せな癒し気分を提供できる商品となりました。

 水引は縁起物で人と人を結びつける機能も水引アロマディフューザーの中にも埋め込まれており、ギフトとしても縁起物としても自分使いの癒しなど、あらゆる角度から喜ばれる、まさにコンセプトにマッチした商品となりました。

 
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